ダンスのお仕事がしたい!オーディションに受かりたい!むしろオーディション受けなくて仕事を得るにはどうしたらいい…?
そんな疑問に、ダンサーマネジメント・キャスティング会社「Liliom Inc.(リリオム・インク)」の代表、上原ゆりさんにお答え頂く本対談シリーズ、いよいよ最終回です。
今回は、これまで記事をお読み頂いてきた皆さんがだんだん気になりはじめているであろう新たな疑問について、対談で深めていきたいと思います。
前回の記事
を読む
◆ダンス=仕事?ダンス=自己表現?
うぽる: ゆりさん、これまでじっくりお話をうかがう中で、ちょっと気になってきた部分があるんですけど、聞いてもいいですか?
ゆり: もちろんです!なんでも聞いてください!
うぽる: 今まで伺ってきたのは、あくまで「CMなど映像案件のオーディションに受かるためのコツ」でしたよね。でもダンスってそれだけじゃなくて、自己表現だったり、アートだったり、クリエイティビティだったり、自分にとっての「かっこいい」「美しい」の追求だったり。そういった側面もあるじゃないですか。
「CMのオーディションに受かろう!」というスタンスと、そういったアート・自己表現のスタンスって、結構違うものだと思うんですが、そのあたりはどうやって折り合いをつけたらいいんでしょう。
ゆり: うぽるさん、気づいてくれて感謝です。
きっとダンサー志望の皆さんは、「ダンスで自分を表現したい」という気持ちでダンサーを目指していると思うので、ここまでの話でその点が疑問になっていたと思います。何を隠そう、昔は私もその一人でしたので。
うぽる: そうなんですよね。ハッキリそういう風に整理して自覚はできてなかったけど、私もそこの折り合いがつかなくて悩んでた時期がありました……
ゆり: ダンサーとして、ダンス公演やダンスイベントのみでお金を稼いでいくのは無理です。これははっきり言います。ポールダンスなど、お酒を飲む場でショーをやるダンサーさんで生計を立てている人はいますが…。
そもそも、ダンスパフォーマンスがメインのステージ、その中でダンサーが東京で生活できるだけのギャラが支払われる仕事はどれくらいあるでしょうか。というお話です。ダンス業界は「パフォーマンスをしてお金を稼ぐ」ということがまだまだ確立されていないのです。
うぽる: うう、突きつけられる現実…!!ただ残念ながらこれは真実なので、そんな状況の中で「どうやったらダンサーとして生きていけるか」を考えるべきだと思います。
ゆり: だからこそ、アートであり自己表現のダンスの追求を、これからダンス界を盛り上げてくれる皆さんにもっともっとやって欲しい!と思っています!
◆社会とつながるツールとしての「ダンス」
ゆり: ただ、好きなダンスをやるためにアルバイトをしてお金を払ってダンスをやるのではなく
「ダンスという技(道具)を使ってお仕事をする」という面と
「表現者」である面
2つを持ち合わせてダンサーとして生きていくという手がある
ということを自分ではっきり自覚していけばいいと思います。
うぽる: なるほど!「二兎追うものは二兎とも得る」ってわけですね(笑)
お金を稼いで生活するためのダンスと、自己表現としてのダンス、そのふたつはまったく別の物だけど、両立はできる、と。
ゆり: 私はそう思います!そして、お仕事のダンスから得られるものも非常に多いです。CM監督や俳優さんなどと接する機会が多くなるので、「表現者としてのダンサー」の面でも成長になるかと。
うぽる: 双方での経験や学びが、お互いにいい影響を与えあえるってことですよね。めちゃくちゃわかります。
ゆり: 長いこと努力して身につけた「ダンス」という能力を使ってお仕事をする、、自分がしたい表現活動ではないとしても、素敵じゃないですか??
うぽる: 本当にそうだと思います。自分も振付師をやっていて日々感じてますが、自分のダンスが誰かの役に立ったり、喜ばれるのって、すごく幸せなことだなと。
ゆり: 自分の能力でお金をいただく、社会とつながる、という喜びを感じますよね。
若いうちは、色々挑戦して!ということですね(笑)短く言うと。
◆オーディションを受けずに仕事をする方法もある!?
ゆり: ここまでダンサー志望の皆さんが今後どのようにオーディションへ挑んでいくか…の話をしてきましたが、うぽるさんはこれまでオーディションを経てお仕事をしてきたのでしょうか??
うぽる: いや、全然(笑)そもそもオーディション受けたのなんて、人生で3回くらいな気がします。ちなみにそのうち2回は落ちました(笑)
ゆり: えーーー!ダンサーとしての実績も拝見しているので、それは意外です。
どういった経緯でお仕事を取られていた、取られているのですか?
うぽる: 実はダンサーとしては大した経歴を持ってないんですよ。主には振付案件で。ただ振付のご依頼は、オーディションとかご紹介ではなくて、90%くらいウェブサイト経由ですね。その中に、一部はダンサーとしてのご依頼も含まれてます。
ゆり: なるほど・・・!なんとなく機械に強いイメージのうぽるさんならでは・・・と言いたいところですが、今時は当たり前というかそうなりますよね。実は、ダンサーもSNSでお仕事を得る時代になりつつあるんですよ。
うぽる: ウェブサイトを作るのは実はそんなに難しいことではないんですが、ハードルが高いのは確かですよね(笑) ウェブサイトとまでいかなくても、SNSを頑張っておくのは、ダンサーにとってもめちゃくちゃ大事だと思います!
◆Instagramで人気アーティストからの直接オファーも!?
ゆり: 私はダンサーを提案する側なので、募集案件のイメージに近いとInstagramでDMしちゃったりしますよ。
うぽる: うわ、めちゃくちゃ見られてるじゃないですか!
オーディションだったら自分でプロフィールを準備して提出できるけど、SNSの場合は、自分が気づかぬ間に見られて、選ばれたり選ばれなかったりしてるわけですよね。
ゆり: その通りです!
うぽる: でも逆に言えば、オーディションを受けずに仕事を得られたり、非公開オーディションの情報を送ってもらえたりしそう。頑張ればチャンスが増えますね!
ゆり: SNSでの出会いは「0次審査」で、非公開のオーディション情報が貰えるか貰えないかの審査になっているかと思います。
うぽる: 本当にそうですね。自分のウェブサイトもその意識で作っていますが、自分の知らぬ間に審査されていると思うと、有り難いやら怖いやらです。でもチャンスが増えるのは間違いないし、だれでも無料で手軽に出来ることなので、やらないのは損だと思います!
ゆり: 私のようなキャストを制作に提案する側もSNSを活用していますし、もっと凄いと某超人気アーティストから直接Instagramでメッセージが来て…なんて夢のよう事例もSNSでは起きています!
うぽる: 私自身もそんな感じの経験を何度もしましたし、身の回りでもそういう事例、時々聞きますね。
◆ダンサー必見!SNSプロフィールの作り方
うぽる: Instagram頑張ろうかな、ホームページ作ろうかなと、思ってる皆さんに、更に詳しく解説して頂きたいのですが、ここから先は有料記事でのご紹介ですよね?
ゆり: 今はSNSの時代なので、SNSを強みに活躍しているダンサーさんの実例を上げながら詳しくご紹介します!
うぽる: 第3回の有料記事では、
実際に仕事に繋がっているダンサーさんのInstagram紹介
SNSプロフィールに書くべき必須項目
今すぐ真似できるダンサーウェブサイト
受かる宣材写真のためのメイクや服装選び
など、実践的な内容が盛り沢山です。
ゆり: Instagramやメイクのセンスまで問われる…!と思うとドキっとしますが、「あらゆる特技を武器にできる」ということを具体的に解説したいと思います。
うぽる: 第3弾のみで400円、全3回シリーズまとめて購入すると900円になります。ぜひお求めください。
実際に仕事に繋がっているダンサーさんのInstagram紹介
SNSプロフィールに書くべき必須項目
今すぐ真似できるダンサーウェブサイト
受かる宣材写真のためのメイクや服装選び
これからオーディションを受ける予定の皆さんに、今すぐ!必ず!役に立つ内容です!
◆ダンスの練習だけではプロダンサーになれない
うぽる: さて、3回に渡り続けてきた本連載ですが、今回で最終回となります。ゆりさん、最後に読者の皆さんにメッセージをお願いしても良いですか?
ゆり: ダンスを練習しているだけでダンサーになるのは難しいです。
「ダンスが上手い」と「プロである」ことは必ずしもイコールではないと思ってください。
ダンス業界を盛り上げていくためにも、広告などの他業界でのダンサーのお仕事でダンサー達が力を発揮して、存在感をアピールしていきたいですね!
うぽる: ダンスでお仕事のチャンスを掴みたい皆さん、まずは上原ゆりさんの「Liliom Inc.(リリオム・インク)」に連絡してダンサー登録をして、SNSやプロフィール作りなど、出来ることから一歩ずつ頑張ってください!ゆりさん、本日はありがとうございました!
ゆり: ありがとうございました!
シリーズ第1弾から読む
Comments